零 ~濡鴉ノ巫女~リマスター版発売時に行われた
映画呪怨の清水監督との対談記事です
柴田 いろいろありますが、いちばん思い出深いのは幽霊がゲームに出てきたことです。たとえば収録音声に、幽霊の声が入ったりして。でも音なら、なんとなく分かるんですよ。機材トラブルかもしれないですし。ただ、ゲーム内のグラフィックとして心霊現象が起きたことがあって。
『零 ~zero~』のムービーで、真正面に鏡がある長い廊下を歩いていくシーンがあるのですが、そこを作っているときに、鏡にチラリと映るものがあったんです。気になってコマ送りで見てみると、鏡に足がぶら下がっていたんです……。ゲームなので、そのグラフィックを作っていないとゲーム内に反映されるわけないんですよ。でも、どうしても1コマそういうシーンがあって。
「これ、削除できないの?」ってスタッフに相談しても、そもそもゲーム内にそんなデータはないし、削除できなくて。で、どうしようもないので、もう製品版に反映することにしたんです。ただ、発売前の直前でその足が消えたんですよ。いや、惜しかったです! 幽霊が出演したゲームになったかもしれないのに(笑)
うーんガチの恐怖体験の話なのにこの軽さ
ホラー作品のクリエーターにとってはラッキーな事なんですね(笑)